雑学「ハンカチ」



●ハンカチは大正時代まで「ハンケチ」表記の方が多かった。

●紀元前3000年頃のエジプト王女の墓から、ハンカチだと推定されている麻の端切れが発見されている。

●ギリシャ・ローマ時代には顔を拭いたり、食事をした後手を拭く布が使われていたが、この布の名前は「マッパ」。

●16世紀〜18世紀のハンカチはどんどん装飾が豪華になっていき、さまざまな形やサイズの物があった。中には宝石が付いたものまであった。

●1785年、ルイ16世が「国内のハンカチはすべて正方形に統一する」という法令を出し、以降ハンカチは正方形になる。

●ルイ16世にこの法令を進言したのはマリー・アントワネットで、豪華な装飾のハンカチを独占したかったためだと推測されている。

●11月3日はハンカチの日だが、これは「日本ハンカチーフ連合会」がマリー・アントワネットの誕生日、11月2日に一番近い祝祭日にしようと決めたもので、この日に何かあったわけではない。

●世界最初のブラジャーはハンカチ2枚とリボンで作られたという説がある。
※1913年、メアリー・フェルプス・ジェイコブが発明したものを起源とした説。胸部に巻き付ける布は古代ギリシャから存在した。

●2008年、『Wii投票チャンネル』でのアンケートではハンカチを持ち歩いてる派62.6%。持ち歩いてない派37.4%。
※ちなみに、男性の持ち歩いてる派52.9%。女性の持ち歩いてる派75.1%。

●レスリングでは試合中常にハンカチを携帯しなければならない。
※「白いハンカチ」とする雑学本、雑学サイトもあるが、レスリングの国際ルール第5条では「ハンカチーフを試合中、身に着けなけれは゛ならない。」だけで色の指定はない。各大会の判断で色の指定をしていることはある。

●レスリングには肛門を攻める技もあり、海外の選手はお尻にハンカチを入れて対策することもある。

●ハンカチ落としは英語圏では「ダックダックグース」という遊びになる。
※鬼は子の頭を触りながら「ダック、ダック」と言いながら回る。ターゲットの時だけ「グース」と言って頭を触る。ここからはハンカチ落としと同じ。

●バッグをかけている方の脇にハンカチを挟むだけで、肩掛けバッグが落ちるのを防げる。

●火災が起きた際、濡れたハンカチを口元に当てて避難するというのは誤った昔の防災常識。濡れたハンカチには有毒ガスを防ぐ効果が期待できない。
→現在は透明なポリ袋を被るのが常識らしい。
→ポリ袋はどこにあるのか?

●タイでは、タオルやハンカチは涙をぬぐうもので、悲しいことが起きてほしいという意味があるため贈り物にしないという。

●イタリアではハンカチは不吉なイメージがあるので贈ってはいけない。

●日本でも多くの場合、ハンカチを贈るのは「手切れ」などの意味になるため避けられる。

●アメリカの父の日には黄色いハンカチを贈ることがあるよう。

●証明写真を撮る際、白いハンカチを腿に敷くと写りが良くなる。

●水族館プロデューサー・奥村禎秀によると水族館で白いハンカチを触ると、魚がエサと間違って寄ってくる。

●ティッシュは最初、メイク落としとして開発されたが売れ行きが伸びなかった。そこで「使い捨てハンカチ」として売り出した所、売上が一気に伸びた。

●ギリシャの風習。踊っている男性がワキの下にハンカチを挟みニオイを染みこませる。それを意中の女性に渡すことが告白のサイン。

●中国では顔をハンカチで隠す仕草がセクシーだという。

●正月に鹿島神宮で行われる「白馬祭」では、神馬にハンカチなどを踏まれると願いが叶う。

●岡山県美咲町では町を「黄色いハンカチ」で埋め尽くすというプロジェクト「黄福物語」が行われている。

●宮崎県延岡市では黄色いハンカチが近隣住民の安全確認として使われている。
※国道が整備された時に脅迫事件が起きたことから防止策として行うようになった。

●明治40年に出版された『世界遊戯法大全』に収録されている「笑ひ」というゲーム。ハンカチを飛ばして、浮いている間は大笑いし、着地したら笑いを止めるというゲーム。

●昭和中期、ハンカチタクシーというモグリのタクシーがいた。何故「ハンカチ」かというと、ハンカチを買ったサービスとして送迎をしていると言い逃れるため。
※他に「古本タクシー」などもいた。

●別れの際、ハンカチを振るのは徳富蘆花の『不如帰』がベストセラーになったことで定着した表現。

●1978年の第1回日本アカデミー賞で最優秀作品賞を受賞したのは、『幸福の黄色いハンカチ』。

●『幸福の黄色いハンカチ』は2008年に『The Yellow Handkerchief』としてハリウッドでリメイクされている。
※桃井かおりもカメオ出演。

●『幸福の黄色いハンカチ』で初めて高倉健と顔を合わせた倍賞千恵子が緊張していると、高倉は倍賞の緊張をほぐすために時計を水に沈め、「防水ですから」と言ってリラックスさせてくれたらしい。
※余計緊張しそうな気もするが、倍賞はこれで緊張がほぐれたらしく、上映会などでこのエピソードを話している。

●『木綿のハンカチーフ』はオリコン1位を獲得できなかった曲の中で最も売れた曲。この曲の1位を阻んだのは、4日後に発売された『およげ!たいやきくん』。
※『およげ!たいやきくん』は1月発売の予定だったが、あまりの人気に前倒しして発売されたもの。

●松本隆作詞『木綿のハンカチーフ』はボブ・ディラン『スペイン革のブーツ』と小道具や物語の流れがほぼ同じ。



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