雑学「リンゴ」



●平安時代、リンゴは「利宇古宇(りうこう)」と表記されていた。

●「林檎(リンゴ)」は元々中国語だが、現在の中国では「林檎」と書かず「苹果」と書く。読み方も「へいか」。
※繁体字だと「蘋果」。
※中国では中国原産のものが「林檎」、西洋から来たものを「苹果」と使い分けていたが、現在はどちらも「苹果」が使われる。

●12世紀ごろまで「apple」は果物全般を指す言葉。

●パイナップルは英語で松を意味する「パイン」と「アップル」が組み合わさった言葉。形が松ぼっくりに似ている果物と言った意味で名付けられた。

●11月5日はいいりんごの日。

●食パンの袋を閉じる「バッグ・クロージャー」は元々リンゴを包む袋を閉じるために考案されたもの。

●津軽のリンゴ農家の中にはオープンカーの軽トラを使いリンゴを収穫する所がある。
※通称「バゲ」。

●千疋屋ではリンゴは縦に剥く。

●現在、ガスタンクを解体する時はリンゴを剥くように渦巻状に切り取る「リンゴ皮むき工法」が主流。
※「ベステラ」が開発したこのガスタンク解体マシンは「りんご☆スター」と名付けられている。

●リンゴを買う時に付いている網は食器洗いに使える。

●「バナップル」はリンゴの味がするバナナ。

●「マニキュアフィンガー」というブドウはリンゴ味。

●食べるサプリと呼ばれることもある「グラパラリーフ」は見た目は葉っぱだが、食べると青リンゴに似た味がする。

●ハムスターはリンゴの実部分は食べられるが、熟していないリンゴや種を食べると死ぬ可能性が高い。

●タニシはリンゴガイ科の貝。

●NHK「所さん!大変ですよ」によると、日本でリンゴ=赤というイメージを決定的にしたのが「リンゴの唄」。アメリカでは緑のイメージ。

●香港では縁起のいい黄色いリンゴがよく売れる。

●2022年現在、赤いリンゴを生産する農家が減っている。色の管理をする必要が少ない黄色いリンゴの生産量が増えている。

●リンゴに遮光シールを貼って育てると、絵入りのリンゴが作れる。

●皮だけでなく実の部分まで赤いリンゴがある。
※特に「なかの真紅」は水で15分間煮ると、全て真っ赤に染まる。

●表面がボコボコしたリンゴは年数を経た木から出来たリンゴで甘い。

●リンゴの蜜は甘い訳ではない。むしろ他の部分より糖度が低い。
※蜜が甘いわけではないが、蜜が入っているリンゴは実に十分な糖がある証拠になる。

●千疋屋によると、リンゴは硬く、高い音がする物がよい。

●切った後時間が経ち、茶色くなったリンゴはオレンジジュースに浸すと元の色に戻る。
※先に浸けて茶色くなることを防止することもできる。

●リンゴはニンニクのニオイ消しに効果がある。

●リンゴから出るエチレンガスは生鮮品の成長を早める効果があるため、葉物野菜とリンゴを一緒の冷蔵庫に入れると、葉物野菜が早く傷む。
※同じ冷蔵庫に入れたい場合はリンゴを袋に入れると良い。

●リンゴから出るエチレンガスはジャガイモの発芽を抑える効果があるので、ジャガイモを長く保存したい場合はリンゴと一緒に保存すると良い。

●リンゴのペクチンはコレステロールの体外排出を促進するが、リンゴを焼くとペクチンが6〜9倍に増える。
※ペクチンは特に皮と実の間に多いので皮も一緒に食べると良い。

●フィンランドで約1万人に行った調査によると、りんごを1日1個食べている人は、まったく食べない人に比べて、肺がんのリスクが58%も下がっていた。

●リンゴの新品種となるのは50〜60万種に1種。
※現在日本で購入できる品種は100種程度。

●リンゴが甘くなったのは1968年の大豊作でリンゴが大量に余り、人気の少ない酸っぱい品種が減らされてしまったため。
※また技術の進歩も一因。同じ品種の「ふじ」でも30年間で糖度が5パーセント増し、酸味成分が15パーセント減少している。

●イギリスのピーター・コレットさんは1本の木に50品種のリンゴがなる木を作り出している。

●リンゴの品種「印度」は「インド」とは関係ない。
※ジョン・イングさんの名前からとする説と、ジョン・イングさんがインディアナ出身だったからという説、インディアナ州から種子を貰ったという説があるが、どれもインドとは関係ない。

●リンゴの品種「ふじ」の名前は「富士山」「青森県藤崎町」「山本富士子」から。

●「富士山」は日本一高い山だが、「ふじ」は日本一生産量の多いリンゴ。なんなら世界一生産量の多いリンゴ。
※「ふじ」が世界一の生産量なのは中国の影響が大きく、中国を除外するとレッドデリシャスが一番多い。
※世界全体でのレッドデリシャスの生産量は500万トンほどで、中国のふじの生産量は3000万トン。

●リンゴ「旭」は英語で「マッキントッシュ(McIntosh)」。Appleの「Macintosh」の名前の由来。
※スペルが違うのは既に「McIntosh」を使用する会社があり、名前をズラしたと言われている。
※元々のマッキントッシュという名前はこの品種を発見した農民の名前「ジョン・マッキントッシュ」から。つまり人→リンゴ→PCで名前が使われていった。

●紅玉はリンゴの品種。ルビーはグレープフルーツの品種。

●「アルプス乙女」は小さなリンゴ。間引きをしないで育てるとブドウのように密集して実ができる。

●グリコ「朝食りんごヨーグルト」のパッケージは暗いところで見ると「夜食りんごヨーグルト」になる

●喜多方市では「毒りんごサブレー」が売られている。

●英語で「as American as apple pie」は「典型的なアメリカの」といった意味になる。

●アップルパイを出すのがベラルーシでのおもてなし。

●香港のマクドナルドでは結婚披露宴ができる。ウェディングケーキの代わりにアップルパイタワーが出てくる。

●グラニースミスによると、アップルパイにブラックペッパーをかけるとビールに合う。

●ユーハイムではこどもの日に「鯉パイ」という鯉の形のアップルパイを販売する。

●青森県にはアップルパイにサバを入れたサバップルというお菓子がある。

●リンゴとシメサバはイタリア料理では普通に組み合わせて食べるもの。

●リンゴとイカスミを混ぜると人工キャビアが出来上がる。

●ニッカはウイスキーが熟成し完成するまでの間、りんごジュースを売っていた。
※「ニッカ」の「カ」は「果汁」の「カ」。旧社名は「大日本果汁株式会社」。

●昔のりんごジュースが透き通っていたのは変色を防ぐために食物繊維を取り除いていたため。現在はビタミンCの添加で変色を防げるようになったため、濁ったりんごジュースも売られている。

●ドイツで誕生した「ファンタ」。最初は乳清とリンゴ果汁を合わせた飲み物で、現在のファンタとはだいぶ違う飲み物。

●群馬県沼田市の郷土料理「リンゴおこわ」。

●エバラ食品「黄金の味」は原材料の約3分の1がリンゴ。

●古代ギリシャでは愛情表現として男性は女性に林檎を投げていた。その林檎をキャッチしたら愛を受け入れた。

●中世ヨーロッパでは女性が告白をする際脇の臭いを染み込ませたリンゴを好きな男性にあげていた。

●クリスマスツリーの球体の飾りは、元々はリンゴを意味したもの。
※中世の教会ではクリスマスイヴにアダムとイブの劇を上演する習慣があったため、舞台装置として木にリンゴを飾っていた。
※次第に一般家庭でも木とリンゴを飾るようになり、見栄えがよく腐らない玉飾りに変化していった。

●中国ではクリスマスにリンゴを贈るのが習慣。「クリスマスイブ」と「リンゴ」が中国語では似た発音になるらしく、八百屋のおじさんが流行らせたそう。

●大館市の「田代りんご皮むき競争」は1分間でどれだけ長く皮をむけるかを競う大会。

●米沢市の名物は「ABC」で表される。「A」はアップル(館山リンゴ)、「B」はビーフ(米沢牛)、「C」はカープ(米沢鯉)。

●現在青森が特産のリンゴ。このまま温暖化が続くと60年後には北海道の特産品になると推定されている。

●青森県は100年以上に渡りリンゴの生産量が日本一。

●青森県では県庁にもリンゴ園がある。

●リンゴは食物繊維が豊富に含まれているが、青森県は便秘が少ない都道府県ランキング1位。

●弘前市役所には「りんご課」がある。

●弘前公園の桜の手入れ方法にはリンゴ農家の手法が多く取り入れられている。
※桜は切ってはいけないというのが定説だが、弘前公園の桜は剪定をする。

●青森市の「りんご丸かじり選手権」。青森名物のふじりんご丸ごと1個をいかに早く食べ切れるかを競う。

●青森県のアナウンサーは、入社したらりんごの品種を全て覚えることが義務付けられている。

●1991年の台風19号は青森のリンゴの多くを落下させた。俗に「りんご台風」とも呼ばれる。

●「りんご台風」で落ちなかった数少ないリンゴは縁起物の「落ちないリンゴ」として販売され、評判になった。

●青森のリンゴ園ではフクロウも働いていることがある。フクロウはネズミを捕まえるのが仕事。
※フクロウは青森市の鳥でもある。

●黒石市のアップル羊はリンゴの絞りカスを発酵させた餌を食べて育つ。通常の羊よりも臭みが少ない。

●「奇跡のリンゴ」の栽培で知られる木村秋則は宇宙人に攫われ、リンゴの育て方とUFOの操縦の仕方を教わっている。

●阿部サダヲは映画「奇跡のリンゴ」の撮影時、モデルの男性に近づくために歯を抜こうとした。しかし、監督に止められた。

●喉仏は西洋では「Adam's Apple(アダムのリンゴ)」と呼ぶ。アダムがリンゴを喉に詰まらせたことで喉仏が生まれたという伝説から。

●フランス語でジャガイモは「大地のリンゴ」。

●秋田県の男鹿半島などでは、ジャガイモを「あんぷら」と呼ぶ。この語源はリンゴのオランダ語の「アンプール」から。

●トマトはドイツでは「天国のリンゴ」、イタリアでは「黄金のリンゴ」、イギリスやフランスでは「愛のリンゴ」と呼ばれる。

●ごますりは英語で「リンゴ磨き(apple polisher)」。得点稼ぎのために磨いたリンゴを先生に贈ることが流行したために生まれた言葉。

●「月とスッポン」は英語では「リンゴと牡蠣」。

●「かえるの子はかえる」はチェコ語では「リンゴは木から遠くに落ちない」。

●チワワの頭の形は「アップルドーム」と呼ばれる。

●BOOK-OFFの業界用語「毒リンゴ」。意味は「状態の悪い本」。

●ニュートンが万有引力を発見するきっかけとなったリンゴはまずい。

●ポール・セザンヌは生涯に描いた約200点の静物画のうち、約60点がリンゴをモチーフにした作品。

●アガサ・クリスティはアイデアに悩むと、お風呂に浸かりながらリンゴをかじっていた。

●リンゴスターは芸名で、本名はリチャード・スターキー。果物のリンゴは関係なく、指輪(リング)が好きだったことからの芸名。

●映画『ランボー』の名前の由来は「ランボー・アップル」というリンゴから。

●ハイヒールモモコは林檎が苦手。

●夏木マリは毎朝焼きリンゴを食べる。『朝はりんごを食べなさい』というアルバムも出している。

●アーチェリーの山本博は取材でリンゴを撃って欲しいとよく言われるそうだが、アーチェリーとボウガンは別モノ。

●もりやすバンバンビガロがジャグリングで使用しているりんごは自分で育てたりんごで、長野県安曇野市に個人所有のりんごの木がある。

●ドラマ『ふぞろいの林檎たち』は当初、題名が『ふぞろいなトマトたち』だった。

●1分間に上腕二頭筋でリンゴを潰す世界記録は10個。

●30秒間で手を使わずに水に浮いたリンゴを吸い出していくギネス記録は37個。



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